■天候にも恵まれた内外海田烏海のステージ2019は無事に閉幕いたしました。
ご来場いただいた多くの方、ご協力いただいた皆様にも感謝申し上げます。
今回はご来場できなかった皆様、舞台となった田烏は日常に戻り、
穏やかな風景が静かに皆さんのご来訪をお待ちしております。
また、来年たくさんの方と出会えますように。多くの方とのつながりが生まれますように。
今後とも、内外海田烏を、海のステージを宜しくお願いいたします!
(「GALLERY」に海のステージ2019の様子を順次、アップいたしますので、ぜひご覧ください。)
≪その他過去ニュース等はこちら≫
※チケット(有料)が必要な演目があります
ステージは、パフォーマンスを行う実際の舞台であると同時に、若狭湾沿岸で暮らしてきた人々の「歴史」と「今」を引き受け「未来」を描くための舞台となります。
このコンセプトを反映させるため、キャッチフレーズを『ここが舞台だ。』としました。
第2回「内外海田烏 海のステージ」
開催期間:2019/5/24(金)~6/2(日)
10日間の期間中は、棚田ステージを中心に、古い蔵をリフォームするシアター、路地を飾る散策ルート、海岸通りに設営するマルシェというように、集落全体を大きなステージと捉え人々を迎えます。
海が見える棚田の仮設野外ステージの他、集落全体を舞台として展開します。
「内外海田烏 海のステージ」紹介ムービー・フルVer.
「内外海田烏 海のステージ」紹介ムービー・ショートVer.
*ウミソラブタイ(棚田野外ステージ)演目の鑑賞については、チケット購入(有料)が必要となります。
ステージ設営の様子
駆けつけてくれた市長との一コマ
地域の活性化は空から降ってはこない。
住民と「よそ者」が一緒になって、美しいステージを作りたい。
内外海 田烏。
ここには、人々の誇り高さと団結力があります。
田烏ではかつて、約100戸の家が同じ船に乗り込み漁業に従事していました。そのため、地域で団結するのは当たり前。「お金があるときは皆にお金があり、貧乏なときは皆が貧乏」そんな、考え方が根付いています。
それに加え、里海・里山の自然が人々を魅了します。山が近く水質の良い川の水と豊富な地下水が流れ込むリアス海岸。その海を囲むように点在する棚田。住民はここで豊かかな山と海の幸を得てきました。それは日本の原風景であり、日本人の暮らしの原点でした。
「地方創生」「地域活性化」という言葉は、いたるところで叫ばれています。しかし、具体的に何をすればいいのだろう。多くの「田舎」は不安の中にいるように思います。
まだ、正解のないものだからこそ、頭で考えて、議論を重ねているだけでは前に進みません。「取り敢えず、何かしたい。凄く面白いことをしたい。」という田烏集落住民の声は、この難関を打開する突破口になる言葉です。
とりあえず、動き出すことが大事。
じゃないと、ダメかどうかもわからないから。
面白くなけりゃ始まらない、面白くなけりゃ続かない。
そんなアバウトだけど、勢いのある想いをかたちにしたのか「海のステージ」です。
この集落を舞台=ステージと考え、地域の資源を最大限に活用し、まず、やってみる。そして、楽しみながら、試行錯誤しながら住民と共に作り上げていくことを目的にしています。
2018年、集落住民、市街地住民が集まり「海のステージ実行委員会」を結成。5月に第1回「内外海田烏海のステージ」が開催されました。
2日間の来場者数は約1,200人。集落・地区・市内の他、福井県内、京都・大阪・滋賀といった近県、そして東京からも来場していただきました。
地元の人たちからは「自分の集落がこんなに良く見えたことはない」、集落外の人たちからは「野外のステージが幻想的」「夕方から夜への移り変わりが最高」「素朴ということがこんなに力を持つとは思わなかった」という声をもらいました。
新しい関係も生まれました。マルシェを出店したシェフ、路地の散策を企画した高校生、ステージ建設に当たった大工といった集落外の若い人たちとのやり取りが、お互いの可能性を引き出したと思います。
また、出演者たちによって集落の隠れた魅力を再認識できたことも大きな収穫でした。棚田、路地、蔵といった既存の場所が、パフォーマンスによって新たな魅力を放つ特別な舞台となったことに驚かされました。
<ウミソラブタイ(棚田野外ステージ)>
第1回「海のステージ」の演目は音楽LIVEのみでしたが、第2回となる今回のプログラムには演劇が加わります。そのため、今年のステージは棚田の一部へ張り出す設計で拡張をする予定です!
ここではLIVEと演劇が行われます。
◆LIVE◆
第1回に続く「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」の他、世界で活躍する和太鼓演奏集団「鬼太鼓座(おんでこざ)」が出演。
◆演劇◆
東京の演劇集団「風煉ダンス」によるオリジナル芝居を上演。プロの俳優の他、地元の劇団や高校演劇部そして田烏集落の人々が参加します。現在、小浜に伝わる「人魚伝説」をベースにした脚本を作成中です。
<蔵シアター>
劇団「横浜ボートシアター」による創作影絵芝居をメインにして、独創的なプログラムを組んで映画上映を行います。
<トコトコロジ(集落路地巡り)>
◆旧田烏小学校校庭&海岸舞台◆
京都のダンス集団「モノクロームサーカス」がダンスパフォーマンスを展開します。
◆路地を飾る散策ルート◆
『何もないよでなにかある』というキャッチフレーズのもと、「路地の宝探し」というイベントを行います。高校生実行委員が企画、宝探しの道中で集落の人たちにヒントを聞いいていく。現在面白いエンターテインメントとなるようブラッシュアップ中です。
◆海岸通りに設営するマルシェ◆
小浜市内のレストラン、お菓子店、農家、集落有志が出店します。20店舗を目標に、小浜の良さをアピールする他にないお店が、海沿いに集結します。
◆「月夜のけだもの」「極楽金魚」◆